第14話「がちょ〜ん!」



がちょ〜ん!
みんなは知ってるかい?
谷敬さんっていうコメディアンがいるのを。
最近はドラマとかでお父さん役や刑事役よくやってるよね。
彼のギャグの中に金字塔があるさ。

がちょ〜〜ん!
叫びながら手のひらをパクパクさせ、前後に押し引きするのだ!
タイミングよく嵌ると、ツボに入って笑い死にするのだ!

オイラこの前さ、一人で箱根を車で走ってたんだよね。
気分良く山中湖方面から御殿場市を抜け、箱根に登り、
小田原に帰る途中だったさ。

途中、乙女峠っていうところにトンネルがあってさ、
ライトをONにして颯爽と走り抜けたよ。

山は緑に輝いて、爽快な風が木立を抜けて渡ってくる。
太陽は中天に昇り、陽射しが暑いぐらいだったよ。

しばらくして車は仙石原に曲がる交差点のところに来たさ。
オイラの車は赤信号で横断歩道の手前に停まった時事件は起こった!

右方向からレゲエ(浮浪者風)のヲヤヂが横断してきた。
オイラは何故か嫌な予感を覚えた。
ヲヤヂの視線がオイラの方向を向いていたからだ。

ヲヤヂはオイラの車の前で止まった。
オイラは身構えた。

がちょ〜〜ん!

堯福陰◆院)
た、谷敬ですかっ?

(何故か敬語^^;)

いや、どこをどう見ても浮浪者のオッサンである。
しかし、オイラに向かい何度も繰り返しアクションしている!!
角度といい、手の突き出し具合といい、明らかにオイラを威嚇している!!

やがて歩行者信号は赤に変わり、
あきらめたのかレゲエはオイラの前からつまらなそうな顔で消えていった…。

い、今のは何だったんだろう??

オイラは腑に落ちない気持ちで車を発進させたのであった。
そして車は箱根ハイランドホテル前を通過した。

オイラはナニゲに車窓の流れる風景を見ていた。
しかし、ここでもオイラはまた目撃してしまったのだ!!

その男性は初老でホテルの駐車場係のようだった。
またしてもこちらを見ながら、

がちょ〜〜ん!

堯福陰◆院)
こ、こいつも?(汗


オイラは通過しながらまたもや
がちょ〜〜ん!とやられてしまった。

車はそのまま「箱根ガラスの森」前に進んだ。
しかし、ここでは予想だにしない事態が待ち受けていた!!!

ガラスの森の来館者達がいっぱいこちらに向かって歩いてくる。
その数20〜30人ぐらいのヲヤヂたちの集団だろーか?

みんなでがちょ〜〜ん!

堯福陰◆院)
た、谷敬軍団ですかっ?
こ、怖いっ!オイラは怖い!


素早く急加速し、がちょ〜ん嵐を逃れたオイラであった…。

なぜなんだああああぁ〜〜!
わからんち〜〜!!


オイラは走りながら頭を抱えた…。
恐怖から次第に車のスピードを上げ、
しまいには前の車を煽るような状態になってしまった。
すると、不思議と3台連続で先行車達は退いてしまったのである。

なぜなぜなぜぇ???
なんだああああぁ〜〜!
あが〜〜〜!


そんなこんなしているうちに、車は赤信号で停車したのであった。
ほっと一息ついていたところ、
前の黒いタクシーからモノスゲー形相のドライバーが降りて向かってきた!!

今度は喧嘩か?
なぜだ〜?!?

そのヲヤヂはオイラの運転席のところに来て一言。














「ライト点けっぱなしだよん♪」

オォ〜ウ!
ミステ〜イク!


どうやらオイラ、さっきのトンネルで消さなかったんだね〜^^;
ハズカシー!!!(*^^*)


次のオハナシへGO!


(最終更新2003/01/31/Fri/17:54:08)






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