FOOLの大将放浪記(26)「山梨キョホホ♪巨峰行脚」



FOOLの大将放浪記(26)「山梨キョホホ♪巨峰行脚」
 ついに来たっ! ついに来たのだよキミタチっ!

 そーなのだ! 今年もぶどう狩りの季節が来たのだわな。 今回の計画では、色んなトコを回ってから、泊まりで宴会で飲んだくれた上に花火でファイアー、んでもって次の日に観光してからぶどう狩りってぇな寸法だってばよ。

 今回の待ち合わせは、八王子駅にAM7時。 つまり、オイラがこれに間に合うように小田原から出掛けるには、4時に起きて5時に出発なんだけれど、普段、朝の4時ぐらいに眠るオイラが、結局、眠ったのは2時だった。(笑) まあ、それでもアラームが鳴る音で軽やかに起動して、用意しておいた栄養ドリンクを飲んだ夢を見ながら(夢かよ!)、ダラダラと30分掛けて起きあがって、ノロノロと準備をして、予定の5時に出発したのであった・・・。

 まあ、眠い目を擦りながらも何とか問題なく60キロを走破して待ち合わせ場所に着くと、この集まりの中心人物I君が既に待ってくれていた。 I君の話によると、どうやら今回のメンバーは男3女5の合計8名で、それでもって巨峰を食いまくるらしい。 そんなこんなで立ち話をしていると、程なくして全員が電車で集まり、時間どーりに出発となった。

 まずは中央高速の談合坂SAでメシを食い、その日のプランを発表。 どうやら富士山方面を攻めてから立ち寄り風呂に入り、それから貸別荘で飲んだくれて花火をするコトになったさ。 朝からワクワクプラン満載のような状態で、基本的に放浪好きなオイラのボルテージも上がりっぱなしであった。

 と、いうワケで、一行が最初に向かったのは、小田原から見ると富士山の向こう側の「白糸の滝」だ。

 この「白糸の滝」に徒歩で向かう途中には「音止の滝」ってのがあってさ、ついでに観る事が出来るんだよね。 ネットで調べたトコロに依ると、小田原や箱根にも逸話がある曾我の兄弟が、仇討ちの手筈を話し合った場所で、その時に滝の音が五月蠅くて話が出来ず、ガッカリして神様に祈ったら音が消えたって伝説が残っている。 しっかり全員で記念写真を撮り、出発!

 「音止の滝」があった場所より50m奥、そこに「白糸の滝」への降り口がある。 ここは夜になると心霊スポットとしても有名な場所なんだけれど、昼間は観光客もいっぱいで、オイラのヘボいキタローアンテナ(妖怪アンテナ)は全然反応しなかった。 高さ約25m、幅200m、天下の名瀑として語られるこの白糸の滝は、富士山の雪解け水が、新富士火山層と古富士火山層の境目の絶壁から幾筋も湧き出し、幻想的な景観となっている。 日本の滝百選に選ばれ日本国の天然記念物でもある。 オイラ達一行は、このマイナスイオンスポットの滝壺近くに座り、しばしの休憩を取ったのであった。



 滝のマイナスイオンで癒された後、向かった先は「富士ミルクランド」だ! 朝霧高原牛乳の生産地と言えば判ってくれる読者も多いだろう。 このミルクランドでは、通常のホルスタイン種以外にもジャージー種の乳牛も飼育されている。 恐らくホルスタイン種は乳搾り体験用、このミルクランドで使われたり、土産物になる乳製品はジャージー種の乳なので美味しいんだろうね。 他にもふれあい牧場ってのがあってさ、ダチョウや合鴨や山羊なども飼われていたさ。 それ以外にもミルク工場が見学出来たりする。

 トコロで今回、ここにある牧場のレストランでランチをしたんだ。 システムはビュッフェスタイル(¥1300)で放牧豚や地元で獲れた鱒の料理などがあるんだよ。 でも特筆すべきはここの牛乳だ。 濃厚で甘味を感じるその味は、料理と合わせる事で、牧場の雰囲気も相俟って絶品かも知れん。(笑) 勿論、定番のアイスクリームもあるんで、しっかりと押さえておくのが良かろう。 オイラ達一行は、ここで売っていた地元野菜とソーセージなどの肉類や牛乳を、夜のバーベキューの為に買ったのであった。



 さてさて、その次に向かったのは、青木ヶ原樹海の隣にある「鳴沢氷穴」だ。 この洞穴は今からおよそ1,137年前、貞観6年(864年)富士山の側火山長尾山の爆発の際、古い寄生火山の間を灼熱に焼いた溶岩流(青木ヶ原丸尾)が流れて下ってきたのが、この2つのトンネル式になった洞窟なんだってさ。 ネットで調べたんだが、昭和4年に文部省(現・文部科学省)の天然記念物の指定を受けてから世界的に紹介され、地質学上、貴重な存在となっているらしいさ。 ここは今のような夏場でも奥に万年氷があり、オイラ達が行った時も洞穴奥の温度は0度になっていたさ。

 とりあえずココでは俺ナ隊風にいってみるべぇ。(笑)

 8月27日、我々巨峰スペシャル取材班は、前人未踏ではないが鳴沢氷穴の前に降り立った・・・。 この洞窟の奥には地獄に通じる入り口があり、そして遥か江ノ島の洞窟まで繋がっているという伝説が存在していると現地のインディオ(土産物店従業員ともいう)は語った。 無論、我々冒険野郎が黙っているワケはない。

ダダ〜ン♪(効果音ね・笑)
「巨峰スペシャル!
 富士・青木ヶ原樹海奥地に
 地獄への入り口を見た!!」

(い、いや、ただのノリなので突っ込まないように・笑)

 現地では、各国の探検隊(観光客)が洞穴の周囲に集い、この底無しの穴を覗き込んでいた。 その為、現地のインディオ達はその探検隊に食料を提供したり、現地の名産物を売っていた・・・。 もしかしたら二度とこの地上に戻ってくる事はないのかも知れない・・・。 我々巨峰スペシャル探検隊の脳裏に、そんな予感がよぎった。

 しかし我々は探検隊である。 そんな感傷になど浸っている程ヤワではないっ。 早速穴の入り口で装備(中は寒いので上着・笑)を点検し、この悪魔の洞穴に、一歩、また一歩と潜入していったのであった・・・。

 と、まあ、探検隊風にここまで書いてきたが元に戻そう。 基本的にはこの洞穴の奥には、地獄の入り口と呼ばれる穴があり、それが遥か江ノ島に続いているとの伝説と、万年氷が奥にあるだけで他には何もない。(笑) 勿論、地獄の入り口は存在するが、正直「これが??」という感じであった。

 洞穴内は湿っていて、結構滑りやすいので注意が必要だ。 外の気温は32度だったけれど洞穴内は0度でとても寒く、地上に戻った時にはカメラのレンズがモノスゲー曇ったよ。(笑)

 トコロで今回オイラ達が行った時に、実は消防車と救急車が樹海入り口に何台も居たのよ。 あーそうそう、樹海に入った仏さんを定期的に捜索するアレかとオイラ達も思ってたんだけれどさ、氷穴を出て車に戻る時に樹海の奥から、こんなハンドマイクの音声が聞こえたさ。

「通報者生存、無事発見!」

 最近、青木ヶ原樹海では、森に入った人が出てくる事が増えたんだそうな。 その理由はGPS携帯電話の普及が進んだコトにあるらしい。 ぶっちゃけ青木ヶ原樹海は携帯電話の通話圏内の上に、GPSってのは通信衛星を使用するので、方位磁石が樹海で狂うのとは全く関係なく自分が居る位置が判るのだ。 当然、通話が出来る。 今回のシュチュエーションでありえるものを全員で推測したんだけれどさ、森に入った後に自分で119番に電話したんではないだろうかってコトで落ち着いたさ。

 そんなこんなで氷穴を後にした一行は、近くの立ち寄り温泉に向かった。

 今回の温泉は「富士眺望の湯 ゆらり」だ。 ここは晴れていれば真正面に富士山が臨め、雄大な景色の露天風呂でじっくりと疲れを癒す事が出来る。 オイラ達は洞穴探検の疲れを癒すべく、ずんかずんかと中に入り、露天風呂に飛び込んだのであった。

 ところでさ、ここには塩サウナがあるんだけれど、そこに出入り口とは別に、外へと通じるドアがあるんだわ。 んでね、その出た先には水風呂があるんだけれど、ここは富士山の湧き水になっていてものスゲー冷たいのだ。 サウナに入ってグロッキーになった後に飛び込んでみたんだけれど、30秒が限界の冷たさだった。(笑) だってさ「ピー♪(自主規制)」がキュウゥッっとさ〜・・・。 へ?「ピー♪」の中身を聞きたいって? よっしゃ!覚悟してから下を見てくれ。


































毛穴っ♪(笑)

 そうなのだよ。 モロチン・・・いやいや、勿論、違う部分も冷たさで縮まるが(笑)、毛穴が一気に締まってイイ感じなのだよ。 まさに一瞬で汗がひいて、のぼせた頭も「シャキン♪」ってな具合で壮快っ! この富士の湧き水はモノスゲー冷たいが、一回やってみる価値があると思う。 あー?うんうん、大丈夫だって。 心臓の微妙に悪いオイラも平気だったから、多分、殆どの人はサウナで限界まで暖まってからなら平気だよ。(笑)

 というワケで風呂を堪能したオイラ達は、富士山が雲で見えなかった事を悔やみつつ、風呂から出たのであった。 ところで案内パンフレットに書いてあったのだが、ココには有料個室の休憩室ってのが存在するらしい。 家族風呂と併せて夫婦やカップルで使うと、ユックリマッタリと休む事も出来るし、もしかしたらムフフな体験が・・・ボカッ!ゴロゴロロ〜・・・(読者に殴られて、もんどり打って転がる音・笑)

 オイラ達はとりあえず新品になった。 まるで「何と言う事でしょう!」という某リフォーム番組で、ボロ家が匠に改築してもらったよーな感じかも知れん。 その勢いでその隣にある「道の駅なるさわ」へ。 勿論目的は、ここでしか食べる事が出来ない富士桜ソフトクリーム(¥250)だわな。(笑) このソフトは、富士山に自生する富士桜のシロップを使って、JA鳴沢村が3年前に開発したものなんだわ。 仄かに桜の花の香り、そしてサクランボのような風味で味わい深い逸品だ。 結構オイラはご当地アイスを食うんだけんど、なかなかこれは美味しかったよ。

 道の駅を出た一行は、河口湖にあるスーパーに立ち寄り、今夜の食事や酒を買い込んだ。 今回の宿は貸別荘でさ、いわゆる自炊なんだよね。 旅館でマッタリってのも良いんだけれど、こんな風に現地のスーパーや露店で食材を買って、自分たちで作るのも面白いよね。 オマケに地元名産のものも、スーパーに出ている品物の方が、安くて新鮮で美味いコトもあるさ。

 そんなワケでそのままの勢いで宿まで飛ばし、夕飯の準備に入ったのであった。 勿論今回の食材は、朝霧高原で買った地元野菜やソーセージ、その他色々な野菜を女性陣が調理してくれた。 今回男性陣は3人だったモンで手伝う事が少なく、夕食の準備の間、酔いつぶれたら即眠れるように、男部屋と女部屋に布団を敷いて、蚊取り線香を点けて過ごしたよ。 普段、家で家事をやってるから手持ち無沙汰ってのも困るさ〜。(笑)

 とまあ、こんな感じで過ごすうちにメシが出来上がり、みんなで大宴会となったさ。 今回もみんなで話をしながら、ガンガン食って飲んで、大盛り上がりだった。 朝霧高原の野菜やソーセージとかが美味くてさ、もっと買ってくればよかったな。

 宴会で盛上がった後は、待望の花火だ! 時間も人に迷惑のかかる時間ではないし、ロケット花火は買っていない。(笑) その代わり吹き上げ系と打ち上げ系と手持ちは充実させたさ。 この貸別荘の前は開けた広場があり、別荘から河口湖が一望出来るロケーションなんだよね。 でね、その広場で今回は騒ぐ事にした。 勿論、近所に民家がない別荘街で早い時間だから出来る技だ。





 しっかし花火っていいねえ。 オマケにこんな風に大勢でやるとスゲー楽しいよね。 みんな花火持ってうりゃりゃっ♪と暴れてたよ。 最後には線香花火で締めくくって、夜は更けていったのであった・・・。


 旅行2日目の朝は、味噌汁と御飯の炊けるニオイで始まった・・・。

 全員で食卓を囲み、ワイワイガヤガヤとメシを食う。 普段、自分の家族だけとメシを食っているんで、大勢で囲む食卓は、何だか合宿のようで楽しかったよ。 みんなは口々に「やっぱり日本人は、米と味噌だんべ。(笑)」と言い、頷き合う。(^^;

 その後、布団を片付け、掃除をして、出発の時間となった。

 2日目の初っ端は「河口湖オルゴールの森美術館」だ。 ここは「箱根ガラスの森美術館」と同じ「鵜飼亭」の系列でなかなか良い雰囲気を醸し出している。 一行は期待にはやる気持ちを抑え、ゆ〜っくりとその内部に潜入していったのであった・・・。

 実はオイラ、箱根ガラスの森の方は常連さんなのだ。(笑) あそこのカフェテリアでやっているカンツォーネのショーが好きで、一人でも、たまに御茶をしにいく事があるんだわ。(笑) 「あの雰囲気でオルゴールってことはもしや・・・」と密かなショータイムへの期待があったワケさ。

 内部の作りは、やはり同じガーデンデザイナーが手がけているようで、箱根と配置が似ている。 この時期は花が綺麗で、良い感じなのよ。 これはイタリア風庭園っていうのかどうかは知らんが、兎に角、緑と花、そして建物が調和し、楽しい雰囲気の洋風庭園なのだ。

 この庭園にある池では、時間ごとに「時を告げるカリヨン」というオートマタのイベントがあり、噴水と連動したショーが催されるんだ。 他にも様々なオートマタやオルゴールがあり、この施設は結構楽しむ事が出来たさ。

 その他にオイラが印象に残ったのが「ダンスオルガン」だ。 これは博物館の大きなホールに設置されて時間ごとのイベントがあるんだけれど、組み込まれた人形が細かい動きで演奏する姿がモノスゲー良かった。 ただし、係のオネーちゃんが言った通り、前に設置されていた場所が大ホールだったので大音量だ。(笑)

 そんなこんなで色々と堪能出来る施設があり、最後にローズガーデンでバラの花を楽しんでから、次のぶどう狩りへ向かったのであった。 ちなみにここでの土産は、勿論、オルゴールも沢山あるんだけれど、オイラ的にはフォーフルーツのジャムがお勧めだ。 箱根ガラスの森でも買う事が出来るんだけれど、とても美味しいさ。

 さて、オルゴールの森を後にしたオイラ達は、河口湖から御坂峠を越え、そして一宮方面へと向かった。 そう、今回の旅行でメインとなるぶどう狩りを食い倒すためだ!! 我々の目は血走り、まるで獲物を狙う、飢えた鷹のよーな状態だ。 

 現地に着いた我々は、「巨峰狩り」の受付を済ませ、去年、台風で狩れずに帰った屈辱を晴らすべく、ぶどう棚の中を進んでいったのであった・・・。

 我々は焦っていた・・・。 「早く巨峰を!」 まるでそれは嵐のような食いっぷりで、我々の通り過ぎた後には巨峰の残骸が積み重ねられていく。

 脇を締め、抉り込むようにハサミを使って巨峰を狩り、喰う、喰う、喰う、喰う、喰う、喰う、喰う!!

 へへへ、おっちゃんよ、真っ白な灰に・・・いいや、葡萄色に燃え尽きたぜ・・・。

 おっといかん、矢吹ジョーになっているヒマは無いっ! 兎に角、喰う、喰う、喰う、喰う、喰う、喰う、喰う!!

 ひたすら食ったのだ!!

 しっかし、いつもの事だが、ぶどう狩りは2房程度が限界だ。 それも巨峰だもん。 デラウエアのよーな小さいぶどうだったらわからんが、巨峰やピオーネのような大粒種は胃がいっぱいになるのが早い。 ヒルメシを先に食っていないのに2房・・・。

 ¥1200で2房だからギリギリ元が取れていないが、「狩って食う」というシュチュエーションに払ったと思えば安いモンだろう。 ところで今回行ったぶどう園は「浅間園」だ。 実はこのぶどう園、「一房ごとに切って食え」の従来のスタイルではなく、「成っている房の中で美味しそうなところを切って好きなだけ食え」のスタイルでさ、葡萄の糖度があって美味しい部分・・・つまり房の上側に付いている実の部分を切って食っても良かったんだわ。 思うにぶどう狩りって、結構食いきれなかったりして勿体ない事もあるんだけれどあるんだよね。 今回の浅間園のようなスタイルは「狩る者」の立場としてはスゲー嬉しかったよ。

 そんなこんな感じに胃を巨峰で満杯にしたオイラ達は、達成感を胸に秘め、中央高速を東京方面へと走ったのであった・・・。

ところで今回、中央道で17キロの渋滞につかまっちゃってさ、途中の談合坂SAで時間を潰す事にしたんだよ。 でね、腹の巨峰もこなれたトコロでメシを食って、土産物コーナーを流してベンチでユックリ休んだよ。 

  SAに入って2時間ほど過ぎた頃、暇をもてあましたオイラ達は、サービスエリアに広い公園があるのに気が付いたさ。 犬とフリスビーで遊んでいる人や、転げ回っている子供もいた。 オイラ達は小高い丘の上にある東屋まで行って、周囲の山々や景色を眺めたり、その先にある公園の遊具で真っ暗になるまで遊んでしまったよ。(笑) この歳で真っ暗になるまで公園で遊ぶとは思わなかったが、結構楽しかった。(^^;

 そうやって3時間が過ぎた頃、ようやく渋滞も解消しだしたんで「談合坂団子」の駄洒落を横目に見ながら家路へと向かったのであった・・・。

 今回の巨峰狩りは良かったよ。 やっぱり現地で泊まるとカラダが楽だし、朝から楽しめるモンね〜。


(最終更新2005/09/27/Tue/13:08:38)






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