FOOLの大将放浪記(29)「中央アルプス紅葉紀行」



FOOLの大将放浪記(29)「中央アルプス紅葉紀行」
 10/21、オイラは前もって申し込んでおいたバス旅行へ行ってきたのだよキミタチ!(笑) 

 その日、いつもよりぐーんと早起きしたフリをしたオイラは、前の日から寝ていないという事実はひた隠しに隠して小田原駅へ向かった。 そう、6:25発の観光バスへ乗り込む為である。

 今回のバス旅行はみどりの旅という会社の「紅葉の中央アルプス 千畳敷カールを訪ねて」という日帰りコースをチョイスしたんだわ。 あーそうそう、紅葉の季節がいつも箱根だと飽きるしさぁ、たまには違うトコの紅葉写真を撮ってみたかったし、中央アルプスには一回も行った事が無かったんだよね。

 まあ、そんなこんなで小田原駅でライオンズマークのバスに乗り込み、紅葉への期待で胸を膨らませながら出発となったのであった。

 都内のはとバスなどと違い、小田原のような地方都市発の観光バスは、色々な都市から来る観光客を各集合場所へ迎えに行く事から始まる。 小田原の次は金太郎の南足柄市、そして煙草と落花生産地の秦野市の集合場所で観光客を乗せ、そこから御殿場市のみどりの旅営業所で静岡県方面の団体を合流させて違う大型バスに乗り換えて、これで本当の出発となったさ。

 バスは富士五湖道路から中央道に入り、途中の双葉サービスエリアで山本勘助になってからトイレ休憩、そして諏訪湖を拝みながらぐーんとアルプス山脈を回り込んで駒ヶ根インターで降り、そこから一般道を走って麓の菅の台へ到着したのは、太陽も中天に上った11:15だった。 うー、ケツが痺れて尾てい骨が痛いぜ。 今回のバスは安価な素材の椅子だったので、ケツがモーレツに痺れた。(笑)

 今回の観光では、この菅の台から先が一般車進入禁止となる為、ツアーコンダクターと一緒にバスを降りて現地観光バスへ乗り換えたさ。 最近の観光地は自然保護や交通渋滞対策でこういう風になっている事が多くなってきたよね。 確かに一般車が行き来すると、ゴミを捨てる、道が狭くて事故があるから道路拡張で観光資源の自然林を切り開かなきゃいけない、渋滞して排気ガスで木が枯れるなどの弊害が起こるから、こんな風にしていくのも良いよね。

 乗り換えた現地バスは、大型バスが入っては犯罪的にイケナイよーな細〜ぃ山道へ鼻をねじ込むよーにして走り始めた。 どれぐらい道が細いか文章で表現すると、カーブで曲がる時に前輪と後輪の通るダケしか道幅が無く、前輪より前に位置するバスの運転座席は崖の地面がない部分の上・・・つまり崖っぷちに運転手ははみ出しながら運転しているレベルと言ったら判るだろうか。 兎に角、前輪上に乗っていたオイラもヒヤヒヤするぐらい細い道だったさ。

 そんな激細の山道を運転手は無線で対向車バスと連絡を取りながら鼻歌交じりで登っていく。 途中、大がかりな土砂崩れ跡と川の氾濫跡があったが、ずんずんずんと山奥へ。

 登るにつれ、木々は段々と鮮やかな色に染まっていく。 この前後の写真は揺れる車窓から撮っていたんで構図とピントが甘いがご容赦を。 

 車窓から観る赤や黄色の紅葉に目を奪われているウチに、いつの間にかバスはひた走り、ロープウエイの駅であるしらび平へ到着した。 車内情報では、この辺りの紅葉が見頃だと言っていたけれど、確かに良い具合だった。

 観光客はこのしらび平駅でバスからロープウエイに乗り換えるんだけれど、紅葉の季節で超コミッショナーだった為、、空中散歩となる前に空き時間が出来たさ。 そいでってコトで周囲の遊歩道を散策してみたって寸法だ。(笑)

 しっかしこの季節ってやっぱり良いよねぇ。 新緑の季節も萌黄が綺麗だけれど、この季節の情緒にはかなわない気がする。

 周囲を見渡せばナナカマドが紅く染まり、楓は色とりどり、銀杏は鮮やかな黄色で、それに絡みつくエビヅルが真っ赤に染まっている。 名前も知らない綿のような低木が妙に気持ちを惹いたりしたよ。

 そんなこんな周囲を散策している間に時間は過ぎ、貰っておいた整理券でロープウエイに乗り込む時刻となったさ。 ちなみにゴンドラの定員は61名、紅葉時期で混んでいる今回は定員目一杯であった。

 出発のブザーが鳴り、ゴンドラは徐々に高度を上げていく。 左手には岩石に含まれる成分の為に河原の岩が白く見える川が流れ、眼下には赤や黄色が一面の絨毯のよーに広がっている。 まさに紅葉真っ盛りという感じの風景、その進む先は、中央アルプスの峰々が吸い込んでいる。

 暫く登った頃からだろうか、低温に強い針葉の常緑樹が目立つようになり、広葉の落葉樹はまるで白い骨のように初冬の状態になってきた。 谷間には霧が涌き、乳白色の世界が広がる。 一瞬、山頂の天気を心配したけれど、下で訊いた情報では、山頂は晴れているとの事だったので、それを信じることにしたさ。

 でもさ、登っていくウチに霧は消え去って青空が広がり、とうとい山頂の発着所が見えてきた。 ゴンドラは乗っているオイラ達観光客の景色への期待をのせて、ゆっくりとその中に吸い込まれていったのであった。

 降り立った千畳敷の発着所は、オイラ達のような観光客と、山を縦走する登山客で賑わっていたさ。 標高は2612m、今まで富士山五合目の2305mが最高到達地点だったオイラは、今回で一気に300mも更新することになったよ。 気圧高度と低酸素度に若干弱いオイラは、慣れるまで側頭部の軽い頭痛がしたぜ。(笑)

 さてさて、この発着所脇で一旦集まったオイラ達観光バスの面々は、下る為に集まる時間を打ち合わせ、まずは安全祈願をしてから周囲の散策に向かったのであった。 ちなみに低酸素と気圧の為に続いていた軽い頭痛は、すぐに消えたので問題はなかった。 まだオイラも若い順応性があってよかった。(爆)

 観光案内によると、この千畳敷カールは約2万年前、氷河期の氷で削り取られたお椀型の地形で、中央アルプス駒ヶ岳(3000m)の上部に位置し、高山植物の宝庫として知られている。 夏には色々な花が絨毯のように咲き、秋には紅葉や様々な植物達が目を楽しませてくれるようだ。 どうやら、冬・春にはスキー場になって楽しめるらしい。 勿論、どの季節も登山客が訪れる事が出来ると書いてあったよ。

 確かこの昼時の気温は15度、肌寒いが薄手のジャケットを着れば問題ない程度だったさ。

 そんな景色の中、オイラ達はハアハア呼吸音を響かせて散歩していたワケだ。 い、いや、運動不足は否定しないが、低酸素が原因だとしていてくれ。(笑) ほら、たった数時間前までは海抜数メートルの地面にいたんだぜ? 低酸素に慣れたとは言っても、まあ限度はあったワケよ。^^;

 数十メートル進む度に岩に座って休み休み、約一劼粒絢遊歩道を歩くオイラ達は、周囲の自然が創る景色を楽しみながら堪能していく。 

 途中、遊歩道と登山道の分かれ道では、ピッケルやストックなどの登山用品を背負った人達が擦れ違いざまに挨拶しながら下ってきて、ナニゲニ会話したり楽しんだよ。 オイラの場合、こんな風に初対面でも普通に話し掛けられて世間話してしまうタイプなので、何処に出掛けても人と会話が多くなって楽しいんだよね。^^;

 しばらくして開けた広場のような場所で記念写真。 ベンチに座って煙草を吸った。 勿論、携帯灰皿に灰まで入れるのは山に来るマナーとして当然だわな。 例え灰が肥料になるとしても生態系を変える可能性があるからね〜。(笑)

 しっかし気持ちいいなぁ、と、思ったワケよ。 景色はアルプスって言うぐらいでハイジやペーターが山羊を放牧していそうだしさ(笑)、家もビルも電線もなく、あるのは山と青空と緑で、現代社会にドップリと浸かったオイラも癒される気がしたよ。 山は良いよねぇ。 そう言えばオイラもFOOLや本名とは違う名前も持っているんだけれど、それがこんな感じの名前だったことを、ここで改めて思い出したよ。

 そこから暫く歩いて発着場にたどり着いたオイラ達は、そこにいたガイドさんに促されてロープウエイに乗り、千畳敷カールを後にしたのであった。

 シラビ平に着いたオイラ達は、後発のロープウエイに乗っている同じツアー客を待ってから現地バスに乗り込み、アルプスを後にした。 今回の日帰り旅は、安く済んだわりに得したような気分になったよ。 ただ、バスの座席のケツが痛いのは勘弁だったけどね。(笑)

 よかったぜアルプス! アイル・ビー・バ〜ック!(爆)


(最終更新2006/11/02/Thu/21:08:44)






[BACK]
shiromuku(hu)NOTEBOOK version 1.00