占い師の怪談(4)「顔」



暑い夜のことだった。

僕達は友人五人組で
伊豆の天城にある旅館に泊まりに行き、
帰る途中だった。
天城のいのしし村、浄蓮の滝を観光し、
帰る道上、中の一人が天城に心霊スポットがあると
急に言い出した。


「そういえばさ、みんな知ってるか?」
「ん?なんが?(何が?)」
「天城ってサ、詳しくは知らないんだけど、
 すげー幽霊の出る場所があるらしいんだ。」

「そうなん?よっしゃ!いってみんべーよ!」
「そういえば、写ルンです残ってたぜ」



話すうちに話しはまとまり、
脇道にそれてだんだんその場所へ近づいたんだ。

そこは、山の中にある未舗装の道だったんだ。
深く行くうちに、
ナンの予告もなく急に道が途切れたんだ。
その途切れ方が変なのよ。

普通道って細くなったりして行けなくなったり、
広場になって終わったりするんだけど、

急に叢で、
道が途絶えてるんだ。


ぞくぞくしたね。
バックで300メートルほど戻らなきゃ、
折り返せないんだ。
とりあえず二人降りて後方を見てもらいながら、
折り返せるところまで車は戻って駐車したんだ。


「さっきさ、後ろでさ、
 なんか獣の鳴き声したんだよ」

「やべーもしかしたら、いのししかな?」
「まあ、写真でフラッシュ焚けば逃げてくべ〜」



そんな感じで言いながら、
バシバシ写真とってたんだ。


「おい!また聞こえるぞ!」
「おお、オレも聞こえるぞ!」
「もしかしてこれってうめき声じゃねえ?」



おおおおおおおお〜〜


すぐ近くで今度は聞こえたんだよ。
こりゃあやべえ!ってんで皆車まで猛ダッシュ!
やっと乗り込んだサ。

でも、なんか変なんだ。
だって・・・・・・・・・




(覚悟してから下を読むこと!)

























皆乗り込んだはずなのに、
もう一人外に居るんだもん!!


俯きかげんのそいつは、オレ達5人の誰でもなく、
陰気なその瞳は、どぶ泥のような感じだった。


「やべぇ逃げるぞ!」


どこを、どうやって走ってきたか覚えてない。
篠塚ケンジロウ(ラリードライバー)も、
この時だったら、ぶっちぎれたに違いない!






後日、この時の写真現像に出したんだよ。











俺達のまわりにさ、


俺達の周りに
あの時見た顔が
埋め尽くすように
たくさん写ってたよ。




(最終更新2002/02/19/Tue/20:38:50)






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