占い師の怪談(5)「熱海錦ヶ浦」



熱海錦ヶ浦

そう、あれは夏だったかな?
蒸し暑い夜で、月は出ていなかった。

ある時、オイラは当時ナンパしたオネーちゃんを助手席に乗せ、
「熱海の夜景」を見に行こうと車を走らせていた。
伊豆の有名な温泉地である熱海は、実は夜景のスポットでもあるのだ。
その夜景は山の中腹に広がり、競り上がるように見える。
それを想像し、ましてや女の子と一緒だ(笑)
オイラは涌き上がる期待に胸をバクバクさせていた^^;
それが恐怖の始まりだとも知らずに・・・・

海沿いの道をひた走り、車は市街を抜けたところで左折、
とりあえず熱海城のところに夜景を見に行ったんだ。
その日は生ぬるい風が吹いててさ、
遠くで犬の遠吠えが聞こえてたっけ。

熱海城のある高台から見る夜景は凄く綺麗でさ、
海に街の明かり反射して、それでいてちょっといい感じなんだ。
オネーちゃん連れてくと、
「ばっちり口説ける!」(個人差あり^^;)かもしれないさ。
そんなこんなで話をしながら夜景を堪能したさ。
(突っ込まないでくれ!頼むから^^;昔のことさ。)

で、散歩しようってその子が言ったのさ。
今思えばやめときゃあよかったんだけど、
錦ヶ浦の入り口の公園みたいなところに車を止めて、
二人で車を降り、歩き出した。

そこは崖沿いに整備した歩道があるところでさ、
ちょっと先に行くと、自殺の多い場所があるんだよ。

知ってるかい?
錦ヶ浦には海のところに洞窟があって、
飛び降り自殺すると、必ずそこに打ち上げられるんだ。
そこに降りれるように上から階段を岩を繰り抜いて掘ってさ、
掘った上に監視小屋を建ててあるんだよ。
昔はその監視小屋に人が常駐してたらしいんだけど、
あまりに「出る」んで、勤める人が一晩で辞めるのが続いたらしく、
現在となっては無人になってるさ。

さすがに崖は「引っ張り込まれるから」イヤでさ(あたりまえか^^;)
二人でビビって帰ろうと監視小屋の横を通った瞬間!
ガタガタガタッ!
監視小屋の中で音がしたんだ・・・・
直感的に感じたね。
見ちゃあいけねえ!
一緒にいたオネーちゃんも感じたみたいでさ、
急いで帰ろうと早足になるわけ!
でもさ、オイラ困ったんだよね^^;
そう、金縛りだ!
やべえええええ!


オネーちゃんは向こうに行っちゃって金縛りで取り残されちゃうし、
「どうすんべえ〜(TT)」みたいに考えてた瞬間!
視界のすみにば〜ん!
隣にある窓からさ、
死霊のはらわた風の
 顔が覗いてた・・・



どうやって脱出したか、
どうやって帰ったか覚えていないさ・・・・・・


(最終更新2002/02/19/Tue/20:40:43)






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