FOOL奮戦記(4)



FOOL奮戦記(4)
断……それは人生においてとても重要な意味を持つ時がある。
転機があり、さらにそこで決断する事によって自らの今後に賭ける。
ただ、賭けは冷静な箇条書き分析と地に足が着いた読みが重要である……

オイラはこの時、決断しなければならない時を迎えていた。
ウチの家族構成はおいらを入れて3人。ばあちゃん・かあちゃん・オイラである。
つまりオイラが外に出た場合年寄りだけの世帯が誕生する事になる。
かあちゃんは定年が近くなり、ばあちゃんは80を越えている。
確かにそんな構成の二人暮しはよくあるが、わざわざなる事は無いと思う。

それに加え親会社の給料体系やその他諸々な職場環境を知っていたオイラの目に、
親会社の支店長代理が魅力的に映らなかったのも事実である。
仕事内容的にも現在の知識を使用出来る利点はあるが、同族会社の色合いが濃く、
オイラの考える仕事をした場合、軋轢が生じる可能性が多かった。
親会社が東証二部上場を失敗したのも考慮に入っている(^^;)
断った場合、その後の出世にも影響し、浮かび上がりにくくなる。
同族会社とはそんなものである…。

おまけに占い師として一本立ちをするには、まだ早い気がしていた。
占い経験自体は10数年あったが、まだ食っていくには難しい依頼量だった。
確かに口コミ時代に大口の依頼はあったが、
定期的に収入があり、計画性のある事業計画を立てられる業種と違い、
不安定な状況に賭けるだけの要素や気持ちは無かった。
とりあえず副業の域は出ていなかったのである。

支店長に言われたその日、いつも通りオイラは営業に出た。
当然の事ながら仕事に手抜きは無く、考えながらも普通にこなしていた。

たまたまその日は得意先に「重要な話がある」という事で呼ばれ、行かなければならない日でもあった。
その得意先は自分で飛び込み営業で獲得したレストランで、複数の店舗もあり、その日はさらに出店する店の計画を煮詰めそこで使用する機材・器具の打ち合わせをする事になっていた。
具体的な話を煮詰めながら世間話するうちに、転勤の話になり、そこでビックリするような会話がそこの社長から出てきた!

「じゃあウチで営業職する?」

この何気ない冗談のような口調の会話が今後の人生を変えて行く事になる…。
この手の誘いは在職時10回程あり今までは考えていなかったのだが、
今回のような状況もあり、強く転機を感じたのである。
いつもだったらオイラの性格上即決はありえないのだが、
その時レストラン業界に飛び込んでみる気持ちになった事も事実である。

夜冷静になり考えてみた。
その会社の勢い・支払い状況・オイラの必要度・社長の人柄・何が出来るか…etc。
状況・気持ちは「GO!」サインが出ている。
行った場合、支店を出店という事もあり丁度オイラの知識も生かせる。
ある程度の仕事的な満足は得られる確信があった。
オイラは転職を決意した。

実は腹の中では他の考えもあった。
「専業占い師になりたい…」
しかし踏み切るには、まだ早い。
この話はレストラン社長に謝らなければならないのだが、
実はその考えを踏まえ、いつかは占い師を本業とし、辞めるつもりで選択した。
ただし、「レストラン仕事は突き詰めてやれるだけやる!」の信念はあった。
そうでないとせっかく誘ってくれたのに失礼過ぎるとも思っていた。
しかし仕事として占い師のほうに遣り甲斐を感じていたのも事実である。

「誰かの為に考え、誰かの為に有効なアドバイスをしたい!」

それが現実と釣り合った場合占い師になる決断が出来るだろう。
オイラは自分の人生を実験する目的でレストランを選択したのである。

依頼人を見ていると、時に人生には「流れ」が存在する気がする。
ターニングポイントを自分に感じた時、その流れを冷静に分析し、
必要に応じて流れに乗る事が重要になってくる。
今回は自分の人生の中に、その賭けを安全を考えた上で出来る流れを見た!
ダメだったら普通に社会人をしながら副業でやればいいだけである。(^^;)
出来たら出来たでラッキーだし…。(うはははは!)

次の日、オイラは会社に辞表を提出した…
支店長としては水戸に行かせたかったこともあり複雑な顔をしたが、
今後の見通しや方針がオイラの中で決まった顔を見て納得したようだ。
詳細に付いては言わなかったが、転職先がすぐ決まった事に驚いていた。
少々の遺留をされたが決意は固かった。

FOOL君の転職後は……?

to be continued

次のオハナシへGO!


(最終更新2003/03/01/Sat/01:24:52)






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