第5話「マイニチ・・・」



マイニチ・・・


「マイニチ」つっても、タイヤキ君ぢゃない。
アタシとFOOL君のマイニチの事よ。

アタシがこの家に来た日から、もう何度、日を重ね、そして夜を重ねたんだろうか・・・。

朝・・・。
アタシは寝ている彼を残してベッドを抜け出し、窓辺で朝日が昇るのを見てる。
紫の空が朱に染まり、そして光の筋になって溢れるような・・・。

そして琥珀色の朝を浴びてカラダを暖める。一日の始まりのセレモニーなの。
それから彼を起こしにいく・・・。アタシがそっと彼の鼻を手で撫でると、彼はくすぐったそうに身を捩る。



昼・・・。
アタシは陽溜りの中で、丸くなって過ごすの。

陽溜りの座布団の上は太陽の匂いがする・・・。たまに仕事をしている彼が、気が付いてちょっかいをかけてくるのだけど、渦巻きになって眠っちゃうの。もしかしたらアタシが寝てるから寂しくなっちゃうのカナ?



夕暮れ・・・。
アタシは窓辺に座り、沈む夕日を見てる。

家では御飯の炊ける湯気の匂いがしてた。夕食を待つ間、彼は猫ジャラシでアタシと遊んでくれる。アノ動きがタマラナイのよね〜。いつも夢中にさせられちゃう。



夜・・・。
彼はいつも椅子に座って仕事をしてるの。
その横で彼を見ていると、彼はアタシに気付いて熱い瞳で見つめてきて、アタシも潤んだ瞳でそれに応える・・・。そして彼はアタシを抱き上げ、膝にのせるの。タマラナクなって膝の上で彼を見上げて鳴くと、彼は頭をそっと撫でてくれる。アタシは何だかセツナイ気持ちになって彼に頬擦りするの・・・。

布団の中で抱かれて寝るのが、こんなにも暖かいことだと知ったのはいつのことだっただろうか・・・。心臓の鼓動、呼吸の音、そして肌の感触・・・。アタシは知らない間に彼に溺れ、いつの間にか彼無しではいられないオンナにされてしまった。



たまに布団やコタツの中でオナラして殺されそうになるし、布団で一緒に寝てると寝相が悪くて蹴っ飛ばされたり潰されたりするケド、あーこんなシアワセがいつまでも続けばイイナ。そんなコトをアタシは今、思っている・・・。


(最終更新2003/03/02/Sun/12:58:42)






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